うさぎのしっぽ

ふつーの30代OLの日常

一生忘れない「2021年いい夫婦の日」

 

11月22日、子供の頃から同居していた大好きな祖父が旅立った。

 

今年で90歳の誕生日を迎えた祖父は夏に、悪性リンパ腫が発覚し9月に余命宣告を受けるまで歯も丈夫、背筋もピン、認知症もなく、自転車も乗り回していたくらい元気で、まだまだ長生きしてくれると思っていた。

 

でも2週間前に入院してからは坂を転げ落ちるように悪くなり

余命宣告を受けた期限より1か月以上はやく旅立ってしまった。

 

コロナで面会制限のため孫の立場で看取ることができなかったことを最後まで悔やんだけど、最期は祖父の子供たちに囲まれ、祖母が駆け付けたら祖母にしか見せない笑顔になった、祖母がくるのを待ってたかのようにそのあと穏やかに息をひきとったと聞いて、安心した。

 

闘病中も体が辛いのに自分のことよりも駆け付けた孫たちに「ありがとう」と感謝をしてくれた祖父。

私だったら周りにネガティブな事ばっか言ってしまうと思う。

感謝の言葉は強要されて言うものではないし

本当に心にしみた。

 

入院してからも看護師さんにも丁寧な対応、家族にも弱音を最後まで吐かなかったと聞いて祖父がなぜ昔から周りの人から好かれ慕われていたのかわかった気がする。

 

病気になってからも、なにくそとできることは自分でやろうと頑張ろうとする祖父に勇気をもらったし、

どんな時でも感謝の気持ちをもって人に接し、気持ちを伝える大切さ、家族を大事にすること。

簡単にはできないことかもしれないけど、祖父のような生き方を目指したいと思った。

 

 

私は高校卒業後、県外に出た後、転職を機に2年ほど実家に戻ったことがあったが、

今思えばあのタイミングで、地元に戻ってきてよかったのかもしれない。

大人になってからの祖父母との思い出も作ることができたし、結婚してまた実家を出ることになったが、この3か月間はいっぱい実家に帰って一緒にいる時間もつくれた。

そしてこれからもっと一緒にいたかった祖父の分まで、まだ元気な祖母を今まで以上に大事にすることができる。

 

家族に心配させたくない祖父だからこんなにあっという間に旅立ってしまい

神様が優しい祖父らしい最期を用意してくれたのかな。

 

90年間お疲れ様。

そして本当にありがとう。